とさべん

高知県出身・東京在住の学生集団

JA高知県発足!高知県の農業が変わってしまう?

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高知県は食べ物がおいしい。

 

県外に出るとよく言われる言葉で、高知県を飛び出した私たちもよく感じます。

 

高知の農業を見ると、耕地面積あたりの農業産出額が全国1位の県で、具体的な品目としてはナス、みょうが、ししとう、しょうが、ニラの収穫量が全国1位となっています。

旅行中、伊豆大島高知県ししとうを見つけた時はびっくりしました。さすが全国1位。

 

そんな高知県では、2019年1月1日、高知県内の農業協同組合が合併し、新たに「JA高知県」が発足しました。

なんだかすごいことが起こったような気がするぞ...!

 

高知県内の12JAや高知県園芸農業協同組合連合会などを統合したJA高知県が1日に発足した。人口減や組合員の高齢化に対応し、業務効率化を進めて営農指導などを強化する。農畜産物の販売高は約640億円で、全国2位の規模。目玉事業として、高知市内に大型直販所「とさのさと」を4月に開設する。

 

実は全国的にもトップクラスの人口減少率である高知。

今回の統合の理由として、ひとつには労働力不足を補うことがあげられますが、参加しなかった市町村もあります。

 

合併に参加したのは次の12団体

JA土佐あき、JA土佐香美、JA土佐れいほく、JA南国市、JA長岡、JA十市、JA高知春野、JAとさし、JAコスモス、JA津野山、JA四万十、JA高知はた

労働者不足とはいえ合併によっておよそ8.8万人もの組合員となる巨大JAです。

 

参加しなかったJAは

JA土佐くろしお、JA高知市、JA馬路村

特に馬路村は人口1000人にも満たない小さな村ですが、ゆずの生産で年商30億を稼ぐという偉業を成し遂げた、高知県では超有名な村です。

つまり、JA馬路村は単独でも経営がうまくいっているため、合併のメリットは少なくなるのだと思われます。

JA土佐くろしお、JA高知市も同じ理由で合併には参加しなかったようです。

そんな合併しなかったJAもそうですが、消費者や農業従事者にも合併のメリットを示すことができるようになればと期待します。

 

JAの合併については、すでに奈良、沖縄、香川などが1県に1JAとなっています。

今後、農業の経営事情が悪くなっていくなかで次々にJAの統合はなされていくでしょう。

そのため、「1県に1JAの成功モデル」として、高知県が成績をあげることができるのか、そういったところについても今後のJA高知県の戦略に期待したいと思います。